イギリスで徒然草(旧・ランカスター日記)

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奨学金の落とし穴・・・

毎日毎日PCをつけて、ネット接続をすると必ずチェックする
Yahoo!ファイナンスの「英ポンド」のページ。

今は1ポンド211円だそうです。
んー。
このまえよりちょっと上がったな~(-3-)
やっぱり200円を切ることはないのかしら・・・
数年前はそうだったのになぁ。


と、まさに一喜一憂
なぜこんなにも円の強さにこだわるかというと・・・


もらっている奨学金が円建てで支払われるからです。

ポンド高・円安になる
=1ポンド買うのに円がたくさん必要になる
=ポンドでもらえる額が少なくなる
=生活が・・・(;△;)

とね。
如実に自分のフトコロ具合にはねかえります。
結構シビアです。

私がもらっている奨学金では、
生活費と学費の支給は3~4ヶ月分がまとめて
支払われますから、その額、一度に100万円以上。
内訳は、おおまかなところで学費70万・生活費30万というところ。

しかも、基本的に奨学金は後払いなので
まず私が立て替えて大学や寮にお金を払っておき、
数ヶ月後に日本円でいっぺんに補填される形です。
つまり、3~4ヶ月で100万の出費。

100万円分を海外送金するには
手数料もかかるし、為替レートのちょっとの違いが
ものすごい差となって反映されるわけです。


だから本当に、為替に一喜一憂。
まるで乙女心のように揺れ動き、予想のつかないレートに
振り回されっぱなしです。もうキミとはつきあっていけないよ・・・


とまあ、100万というのはすごく大金なので
蘭華にとっては大問題ですが、
それでもここまでだったら
民間の奨学金団体にもそういうところは多いし、
別段特筆すべきことでもないのです。実は。


問題はここからなのです

生活費は、奨学金応募時に既に日本円でもらえる額が明記されていました。
しかし学費については特に明記がなく(国や派遣先大学や課程によって異なるので当然ですが)
実質的に、為替レート事情を鑑み、実費で払われるものだと思っていました。

甘かったです
こちらに来て最初の学費を支払い、領収書を日本の大学に送って
実費で振り込んでもらえるだろうと思っていたところ、なんと事務から

「文科省が設定した為替レートというのがあって、それで計算しないといけないんですが
それが現在のレートよりも1ポンド20円低いんです。

今年度は、事前に蘭華さんにお知らせしていなかったので
学内措置で実費分をカバーしますが
来年度からは、文科省のレートと実際のレート間で生じた差額は
自己負担
してもらうことになります。」

という連絡が。


え・・・
え??


ちょ、ちょっと待って、仮に円安が続いて
1ポンド当たり20円低いレートでしか支払ってもらえないとすると、
学費は年間8750ポンドだから、
20円×8750=年間17万5000円が自腹ということに!!(@д@|||)


ぎゃあ~!(T□T)

17万5000円。
それほどたいした額じゃないように思えますが
考えてください、蘭華は今、つねに100万円を前払いしている状態なんです。
つまり、貯金のうち100万は自由になりません。
そして、現状では生活のために残りの貯金を食いつぶしている状態なのです。

なぜなら、もらっている生活費の大半が寮費の支払いに消え
月8万・・・ぶっちゃけ田舎なのに高すぎ、足元見すぎ)、
十分な食料を買って、専門書の2冊でも買うと、もう足が出てしまうから・・・

もらうお金だけでやっていこうと思ったら
学会やセミナーに行けません。
しかし、博士課程の学生として、それは到底ありえない選択です。


この、「学費のレート差額分は自腹」宣告がなければ
3年間、貯金を食いつぶしてもやっていける算段はついていました。

でも、渡英してから2ヶ月経っての突然の通達。
こちらでは稼ぎのいいバイトもできません。
年間17万5000円て、たいした額じゃないように思えますが、
3年間で60万弱の出費ですから・・・
正直、貯金を食いつぶすだけではやっていけないかも・・・。


・・・そんなわけで、今日も為替レートに一喜一憂している蘭華なのです。


この奨学金に受かったことは本当に幸運だったし
選んでくれた日本の大学側や、資金元の文科省にはとても感謝しています。
いくら自腹分があっても、大半は払ってもらえるんだし
強く文句を言える立場でもありません。
でもこの為替レート問題については、もっと早く知らせてもらえたらよかったのに・・・
と今でも恨めしい気持ちになるのです。

自分が徹底的に確認しなかったことは最大の落ち度ですが、
奨学金応募要項書類に、レート換算のことは一言も書いてなかったし
派遣前に日本の大学からも何も説明はありませんでした。

応募要項に一言書いてあるべきじゃないの?。
日本の大学側が、合格後説明会の時点で知らせてくれるべきことじゃないの?

もっと早くわかっていたら、
もっと、日本にいたときに準備ができた、
もっといっぱい働いて、貯金を増やして備えることができた


のに~~!!(T田T)



・・・以上、奨学金の裏側事情、というか落とし穴についてのお話でした。

みなさん、奨学金を受けていても、自己資金は相当額が必要です。
英国への同額程度の博士留学なら、250万円程度はあったほうがいいと思います。

最悪の場合、やっぱり円安が続いて自腹分がかなりかさんで
貯金だけではやっていけない、ということになったら
こちらの大学でローンを組むこともできるようだし、
寮を出てもっと格安のところに住むというのも手段ではあるので、
なんとかする措置はあるのですが・・・。
あまり選びたくない選択肢です。

そうは言ってももしかしたら、円安が続かないかもしれないし
こちらで何か研究関連のお仕事ができるかもしれないし
また別の少額奨学金に通るかもしれないし、
今の時点で思いっきり悲観することもナンセンスではありますが。

でもやっぱり最悪の事態を想定してしまうのが人間。
そのための備えがないと不安になるのが性。

あぁ~明日の為替はどうなっているんだろう・・・(>人<)なむなむ



この記事を書くの、すごく自分が恩知らずのように思えて躊躇していたのですが
私にとっては大問題だったし、いろんな奨学金の受給生のページを見ても
「実際どのくらいお金かかるの?自己資金てどのくらい必要なの?」というのが
よくわからないので、きっとこれを読んで「へぇそういうケースもあるのか・・・」と
better preparedになれる人がいるだろうと思って、あえて書きました。
もう一度言いますが、この奨学金には本当に感謝しています。
でもぶっちゃけちゃいました。ごめんなさい。


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コメントコメント


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自分が豪留学したとき、出発直前に半年分の学費を払ったときは1ドル70円弱でした。5ヶ月経って次の半年を支払うときは10%上がって77円でした。すごく損した気分になったよ。
ちなみに今は95円。為替ってやつはあずかり知らないはるか高みで動いていやがるので、期待すると泣きを見るよ。個人的には、一喜一憂して集中乱されるくらいなら手持ちは早めに替えてしまうのも手だと思います。そして振り返らない。

ユーズド | URL | 2008年01月28日(Mon)05:24 [EDIT]


何を言うか!

どこが恩知らずなの~!
お金の話は…ってなることは確かにあるけど(特に日本人は。)これは極めて大事なことだよ!

文句やケチをつけてるわけじゃなく、事実で重要な情報を、自分の現状も明らかにしながらまとめて教えてくれているだけじゃないですか~。
留学を考えている人にはとても有難い情報だと思うよ。そんなことわからないもの。設定レートって…

蘭華ちゃんに乾杯!

紗羅 | URL | 2008年01月28日(Mon)16:50 [EDIT]


>ユーズド殿
手持ちは大体こちらに送金したんだけど、
3-4ヶ月ごとに振り込まれる100万を
日本の銀行から送金しないと次の学期分が
払えない(自転車操業状態!)なので、
やっぱり目が離せないんだよ。
振り返るまい!と思っても、実際
振り返らないでいるのは難しいよね…

>紗羅さん
やさしいフォローをありがとうー。
ついでにいっちゃうとG大の会計課はホントに
学生に優しくないというか怠慢というかで…
前払いした分の振込み、「支払伝票の間違いで」
支払いを遅らされ。
謝らないし。軽くキレました。
感謝の心を広く、とは思えどほんとイライラする・・・

ランカスタ | URL | 2008年02月01日(Fri)14:44 [EDIT]


 
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