イギリスで徒然草(旧・ランカスター日記)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

Life is hard.

時の流れは早いもので、渡英して丸二年が経ちました。

イギリスに来て、自分が変わったなぁと思うのは…

・我慢強くなった。(「非効率」に対して諦めの境地に至った?)
・打たれ強くなった。
・「まず自分で調べてみよう」という姿勢が育った。
・物欲が激減した。まあ、貧乏ですしね…。
・身綺麗にしなくなった。化粧?なにそれ食えんの?状態。
・田舎暮らしも悪くないと思えるようになった。
・外で得られる娯楽が少ないので、ますます引きこもりになった。

一言でいえば、変人街道まっしぐら
なるほど学者という人種が変人といわれるのはこういうゆえんか、と
実感する日々。

でも正直、どうしようもないほど世間ズレするのも仕方ないライフスタイルですよ
本当に。

日本の同年代の友人は、しっかり仕事して、転職に成功したり、
昇進したり、結婚したり、子が生まれたり、家の購入を検討したり、
世の中の人が踏むであろうマイルストーンを着々と踏んでいるというのに
私ときたら…。

博士号が無事取れる頃には三十路に突入するというのに
フルタイムの仕事経験は皆無だし、
物欲が撤退せざるを得ないような切り詰め生活だし、
結婚・出産なんて光速距離の彼方にあるイベントですからね…。

こちらの博士課程に来て、もう二年も経っちゃったのかー、
早かったな、楽しかったなと思うのと同時に
この二年間でいったい人生の何を達成しただろうか、と
虚しくなるときがあります。

お金を稼がず、誰に認められるわけでもなく、
額に汗して食料をつくらず、新しい家族をつくるでなく、
何も生み出さず。
こうしている瞬間にも、「若さ」は砂のように
指の間から滑り落ちていくのに。

博士号をとっても、専門分野の仕事に就ける保証があるわけでもなく
「きっと就けるはずだ」という、なんとも心もとない思い込みのもと
進むしかない日々。
就けなかったら、ろくな職務経験もない三十路です。
救いようがないですね…

ここはさすが世界レベルの言語学部だけあって
先輩もレベル高いです。
PhD論文書いてる間に国際誌に載ってる人とか、
私は博論書くだけでいっぱいいっぱいなのに
なんでそんなにすごいのか。
どうして自分はこんなにできないのか。

この焦燥感、劣等感、孤独感、プレッシャー、涙、汗が
報われる日は来るのか。
この暗闇から抜け出せる日が来るのか。

真面目に考えると悲しくなるので、このあたりに思考が至ったら
「とりあえず研究すすめよう…」と、録音データを聞いたり
書き起こしを手直ししたり、地味な作業をします。

今は、「頑張れ」という言葉が一番聞きたくないです。
誰に言われるまでもなくよくわかっています。
頑張っていないわけじゃありません。

どれだけ頑張っても、消しようのない不安。
頼れるのは自分だけ。
でも真の敵も自分。

好きなこと(=言語に関わること)だけして生きたい!と
選んできた道ですが、生きるって難しいんだな…。

PageTop
 

コメントコメント


管理者にだけ表示を許可する
 

最近まで報われるかどうか分からないゼロサムの受験生だった自分ですし、学者を目指す友人も多くいるので、その焦燥感はリアルに伝わってきます・・・

とある一時期頑張ることが作為的でなく、当たり前のように頑張っている状態だった自分がいた、ということが大きな自信であり財産なんだな、と今振り返れば思うのですが、当時の自分にこれを言っても鼻で笑われるだろうな・・・まして人に向かって何と言っていいやら。ただ、モンティー・パイソンがAlways look on the bright side of lifeって唄っているのを聴くと、なんだかニヤッとするんじゃないかな~・・・

哲識 | URL | 2009年10月22日(Thu)14:37 [EDIT]


蘭華ちゃん、

仕事してても、その不安は拭えないよ。
光も見るけど、暗闇も訪れる。

向上心があるからこその闇だと言い聞かせるけど。

状況もレベルも違う状態なのかもしれないけど、
それでも。

自分を知り、認めながら歩いていってこその人生なのは、
たぶん、同じだよ。

紗羅 | URL | 2009年10月23日(Fri)19:20 [EDIT]


>哲識
「頑張る状態が当たり前であったこと」が
のちに財産になる、か。うーん深い。
頑張る状態が続いて、その成果が
積み重なっているのか?っていうのが
最大のポイントでもあるってことだよね。

>紗羅さん
仕事してたらしてたで、やっぱり向上心ゆえの
悩みはあるんだね。
でも、仕事してて、手に職あるぞ!って状態は
やっぱりとてもうらやましい。

蘭華 | URL | 2009年11月08日(Sun)15:38 [EDIT]


 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。