イギリスで徒然草(旧・ランカスター日記)

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海外で暮らすということ~腎盂炎までの経過2

(前回からの続き)
尿培養の検査結果は、診療所受付に電話して聞くことができるということで
電話して聞いたら、「菌がいたかいないか(=抗生物質を飲むべきか否か)」ではなく
ただ、She's on the right treatment. とだけ書いてあった医者のメモ。

これを、
水をたくさん飲んで、トイレにたくさん行くという措置は正しい。
(=菌はいなかった。よって抗生物質は飲まなくて良い)」
と解釈した私。

検査結果を聞いたのが月曜日。
それから、残尿感などは多少ありましたが、特に顕著な悪化などを経験せずに
ただ水分をとりまくり、夜もトイレに半ば無理やり起きながら
金曜まで過ごしました。

異変が起こったのは金曜の夜中、というか土曜の朝3時。
突然の寒気、歯の根が合わないほどの悪寒。
毛布の中にもぐりこんで震えている間に、
ぐんぐん熱が上がっていくのがわかるほど、劇的な変化でした。

市販の解熱剤をどんなに飲んでも良く効かない有様。
土日は医者はやっていないし、インフルエンザか悪質な風邪かと
最初は思っていたので、救急車を呼ぶことも考えず
2日間、体の痛みと高熱と時々の吐き気に苦しみながらなんとか耐えました。

そして月曜日、ふらふらの状態で診療所に
「ものすごい高熱に悩まされています」と症状を伝えて
緊急予約で医者にかかりました。
これがまた違う医者(医者3)だったのですが、私の電子カルテで
膀胱炎の病歴を見てから、簡易尿検査をして菌がいることを確認、
私の両わき腹を大きくねじって
「痛い?」と聞き、左側が痛いと答えると、あっさりと
「インフルエンザじゃないですね。膀胱炎の病歴もあるし
(受付から「高熱が出た」と聞いていたので)
そうではないかと思っていましたが、腎臓が炎症を起こしています。」と診断。

強い抗生物質を処方されて帰宅したのち、腎臓の炎症と膀胱炎の関連を
ネットで調べまくりました。そして日本語の病名、腎盂炎がやっとわかりました。
そこで初めて、「えっ、膀胱炎が正しく処置されないと腎盂炎になるんだ」ということがわかり、
じゃああの医者のメモはどういうことだったんだ?と疑問に。

そこで、今までかかったイギリスの医者の中で一番信頼できると感じた
医者3に、後日改めて

「医者2にはこう言われて、だから大丈夫だと思って水飲んでたくさんトイレ行っていたのに
どうして腎盂炎までなってしまったんでしょうか?これ以上どうすれば防げたのですか?」と
半分ケンカ腰で尋ねました。

医者3はそれを聞いて驚き、また心底私に同情しながら

・ 医者2は"She's on the right treatment."の発言で、「抗生物質が処方してあるから
(それを飲めば)大丈夫
」を意味していたようだ、ということ

・ このことは非常に不運なミスコミュニケーションの招いた結果であること

を説明してくれました。

聞いた私、まさに(゜д゜)ポカーン状態。

だってですよ、

問題:She's on the right treatment.

私訳:今とっている措置(=水をたくさん飲んでトイレにたくさん行く)は正しい →大間違い

医者2訳:(抗生物質が処方してあるから、処方箋を薬に代えて飲めば)正しく処置済み →正解


ってことなんですよ。
ミスコミュニケーション・・・だけど・・・命に関わるミスコミュニケーションなんですけど・・・


脱力しました。
それから、いろんなことに憤りを覚え、そして後悔しました。

医者2がもっとわかりやすいメモを残しておいてくれさえすれば!医者のくせに!とか、
なんで受付に電話して結果を聞いて、「なんか変だな、よくわからないな」と思ったときに
医者に代わってくれるよう主張しなかったんだろう、とか、
受付嬢が看護師でさえない、医療知識のなにもない一般人なんだってことを
知っていさえすれば、とか、
膀胱炎が悪くなるとどうなるかちゃんともっと調べておくべきだった、とか、
土日の間、むしろ救急車呼んでもいいくらい重篤な病気だったんだ、
我慢するべきじゃなかった、とか、

とにかくぐちゃぐちゃと考え、そして、外国に暮らすというのは
こういうことなのだ
、と、初めて恐怖を覚えました。

医療システムの仕組みがいまいちよくわからない、
救急車を呼んで良い基準?みたいなものもよくわからない
医療従事者のポジションも日本と違う、
薬が合わずに再発する、
言葉が違って症状を説明するのが大変、
言葉がわかっているつもりでも、
医療をとりまくいろいろなことを知らないばかりに
命の危険に陥りかねない。

医療システムがもっとよくわかっていて、自分の母語で話ができる
日本で膀胱炎にかかっていたら、こんなことは起こり得なかったと思うと
やりきれない気持ちでした。
今まで英語で何の不自由もなく暮らしてきたと思っていただけに
ショックも大きかったです。
どこに放り出されても、適応して生きていけるさーと思っていたのが
最近は「そうでもないかも・・・」という心境です。

とはいえ、あと二年くらいは帰国するわけにいかないので、
やっぱり元気で過ごせるよう普段から睡眠・栄養状態に気をつけて、
そして冷えないように自衛策を取るしかありません。

今も修羅場中ですが、もう少し食生活に気をつけて、よく寝て、
冷やさないように生活しています。
そうしているうちに、膀胱炎の再発なども経験せずに
少しずつ、外国で暮らすことに対する恐怖も薄れていけばいいなぁと
思っています。

ということで、健康は何物にも代えがたい、ということを
身をもって実感しました。

今、外国に留学中の人、またはこれから行こうと思っている人、
体調にだけは気をつけてください。
どんなに着膨れたりしてカッコ悪かろうがいいんです。
病気になった苦しみを誰かが代わってくれるわけじゃありませんから。
そして、何か変だと思ったら、医者にかかって、それでも何か不明瞭な点があったら
とことん追求するようにしてください。
めんどくさい外国人と思われたっていいんです。
クレーマーバンザイです。

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